よしもとばななの、人生がシンプルだと感じさせてくれる言葉たち。
南アに来て顕著に感じる、日本語不足。
27年も日本に住み、日本語で思考し、日本語しか話して無かったので
当然ですよね。。。
英語にはチャレンジするけど、やっぱりベースが完全に日本語で出来上がりきって
いるので、たまには日本語の綺麗な言葉をチャージしたいなあと思うのです。
今回は、久しぶりに手にした、よしもとばなな様。
実ははあちゅう氏のブログでよしもとばなな作品のブックレビューをしてて
無性に読みたくなったのでした。残念ながら当該作品はkindle版がなく、
けどせっかくだから別の作品でも良いから読もうと思って購入。
今までは小説オンリーだったけど、エッセイを手にしてみました♪
私のばなな作品のイメージは
・色やにおいが伝わってくる、優しいセンテンス
自然に誰かの日常に溶け込んで行けるような親しみを感じる本なのよね。
ばななさんが紡ぐ、人生が豊かになる言葉たち
今回の本でもやっぱり言葉のエネルギーを貰えて、期待通り。
人生ってシンプルだなと思わせてくれる綺麗な言葉たちがたくさんあって
なんだか自然に元気が湧いてきます。
私たちは、 死ぬときに、 お金も家も車も恋人も家族 も、 何も持って行け ない。 自分が着ている服、 身につけている指輪も、 何ひとつ持って行け ないのだ。 持って行けるのは、もう持ちきれなほどたくさんになっている思い出だけだ。
いつのまにかまわりにつられてみんなが神経質になり、 形だけになって、人間が呼吸できなくなるような、 そういう発想に負けなくてよかった。 思い出を創ることだけが人生だから……
私たちは、 食べるために生まれてきたのではなく、もちろん金のためでもなく、 楽をするために生まれてきたのでもなく、子孫を残すためでもなく、長生きするためにでもなく…… 自分の情熱を燃やすために、向いていることをこの人生でやりつくすために生まれてきたのではないだろうか。
出典:よしもとばなな 人生の旅をゆく
この1ヶ月で改めて考えたけど、本当に夢中になれることを直向きにできる
ことこそ、自分に取っての幸せだなって思っていたところ、それを言語化
してくれたかのようなばななイズムの言葉たち。
東京にいた時は
・雇われて働くのが当たり前。
・ここで成果が出なかったら私に居場所はない。
・一生働き続けるためにはどうしたら良いのか。
と、働くことを中心に【こう有らねばならない】という強い脅迫感の中で
過ごしてきて、直近1年は本当に悪循環に苛まれてきました。
けれどこの本を読んで、綺麗な言葉を吸収して、
せっかくの1度きりの人生だから、楽しい思いでいっぱい作りたい!って
前向きにさせてもらいました。
もちろん、人生に踏ん張り時はあるんだけど、
失敗しても大丈夫。色んな道がある。
そして死んだ後に持って行けるのは働いて得たお金でも、家でもなんでもなく
誰かと一緒に過ごした、楽しい思いでだけなんだってばよ。
よっし。また明日から、頑張れそうだね〜^^