ソト族のお母さんの家族計画 〜子供は3人兄弟(姉妹)が良い!その理由は?〜
日本では、桜が綺麗だよーと、色んな人からLINEを頂く
今日この頃。
南半球にある南アフリカでは、徐々に秋の気候になってきたのでしょうか?
到着した半月前と比べても朝の涼しさが増してきたように思います。
私は相変わらず、ゲストハウス生活。
毎度おなじみゲストハウスで働くジュリアさんから、幸せ家族計画について
助言をもらったのだけど、南アゆえ(?)なのか、日本ではそれは考えること
なかったな・・・という環境の違いを思い知らされたので日記にしました。
子供は3人兄弟(姉妹)が良い!その理由は?
我々、結婚して半年足らずで南アに来たので、
いつ結婚したの?
子供の予定は?
と十中八九、たずねられます。
ジュリアさんもその例外ではなく、子供何人欲しいの?と昨日お話している
時にたずねられました。
私は2人かなーと答えると彼女は、
『子供が3人の方が良いわよ。2人だと、1人死んだらその子1人になっちゃう』
おおおおおう・・・その発想は無かった。
日本ではなかなか考えないことだし、やっぱり環境の違いもあるのだなと
思い知らされるコメントでした。
南アは医療技術は高く、世界で初めて心臓移植を行ったり、最近では
男生殖器の移植に成功!なんてニュースもありましたが・・・
それでも、やはり日本とは状況が異なるのですよね。
南アに生まれるということに伴う、厳しい状況
そんな会話をきっかけに、南アの出生事情と平均寿命を調べてみました。
・出生率:2.41人
〜近年は減少の一途ではあるものの、2000年近くまではほぼ3人に近い数字
なのでジュリアさんの感覚も割と一般的なのかも。
・平均寿命:56.10歳
〜思った以上に短い。
これはあくまで推察ですが平均寿命に関して言えば、やはりHIVの影響が
大きいのでしょうか。
南アフリカでは、全国で560万人、大人の5人に一人がHIVに感染しており、一国内でのHIV陽性者数は世界最多です。多くの特に働き盛りの年代が命を落とし、親のいない子どもが増え続け、現在210万人のエイズ孤児がいると言われています。
JVC - HIV/エイズの活動 - 南アフリカでの活動 - 9ヵ国での活動
レイプ事件等による病気の蔓延も歯止めが利かず、処女信仰といって幼い子供たち
が被害にあることもあるとか・・・。恐ろしいことです。
医療環境についてもやはり人種の格差が埋まっていないだろうし、教育面で
カバーができていない側面もあるのでは?と個人的には感じています。
今回はこうした情報で背景を考えてしまいましたが、
この国の家族観や労働観も聞いてみたいなと思うのでした。