映画 「マンデラ 自由への長い道」
土日は相変わらず、プレトリアに引きこもってのんびりしている我が家。
そろそろどこか出かけようと思いつつ映画を見て家で過ごしてました・・・。
今回は、
映画版 「マンデラ 自由への長い道」
こちらを見ておりました^^
(旦那さんの同僚の方から帰任の際に頂戴しました〜ありがとうございます。)
マンデラさんの自伝『自由への長い道』(原題:LONG WALK TO FREEDOM)を原作として作られた映画です。
レビューなどを見ると評価はまちまちという感じですが、個人的には原作の伝記を読んだ上で見ると、より当時の状況がずしっと伝わってくる映画だなぁという印象でした。
メインのストーリーはマンデラがO・R・タンボと開業した弁護士事務所での様子からスタートしており、そこから家族や仲間との関わり、ANCとどのように繋がってゆくか、そしてどのように権利獲得を訴え、そして27年にも及ぶ投獄生活に至るのかという部分がかなり駆け足で描かれています。背景がわからないと、前半は正直わかりやすい描写とは言えない感じでした。
個人的には、マンデラさんのアイデンティティが幼少期の育った環境や学んできた環境に大きく影響を受けている印象が強く、その部分は伝記のなかで補足した上で見ると彼の壮年期以降のカリスマぶりがより際立って感じられるような気がします。
そうした諸々の物足りなさはありますが、この映画で特に印象的だったのは、マンデラの二人目の奥さんであるウィニーとの関係の変化です。
マンデラが27年もの間獄中で過ごし、最終的には白人達を許して南アフリカを変えようという強い志を示した一方で、彼を支えつつも厳しい南ア黒人たちのおかれる環境をまざまざと見てきたウィニーの白人達への抑えられない怒りと行動によるすれ違いが、なんとも悲しい気持ちにさせられました。
結果的にマンデラはウィニーとの離婚を決めます。
そして、その姿こそが当時の混沌とした状況を代弁する1つの要素なのかなと感じさせられました。
当時の南アフリカにも、本当に様々な気持ちが混在していたはず。
白人の中にもアパルトヘイトがおかしいと思って声をあげた人たちもいたわけですし(彼らも同様に弾圧されたきたけど)、厳しい環境におかれた黒人の人たちの怒りは当然のことです。
それぞれの立場の思いを受け止めて、新しい政権へと導いたマンデラさんは本当に凄いリーダーだったのだと思います。
生涯をかけて民衆を導いたという事実は、この映画からも改めて感じさせられました。
ただし、複雑かつ長期的な問題に沿ったストーリーなのでなかなか映画で見られる部分は限られてしまう・・・のでやっぱり伝記を読んでか見た方が絶対に良いなーと思うところに立ち戻るのでした。
かく言う私も、時間が経てば経つほど南アフリカのことをもっと勉強しようという状況。せっかくこうして住む機会を得たのだから、引き続きじっくりとこの国のことに触れていこうと改めて思うのでした。
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