『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』から考えた、私なりのシンプルライフ
さてさて。読書ネタが続きますが南アに来てから読んだ本でベスト3に確実にはいる!と思ったツボな本から、シンプルな生き方に対してかなりインスピレーションを貰っています。
この本が面白いのにはいくつか理由があるのですが、大きくわけるとしたら2つのポイントが挙げられます。
・マルクス主義と対比させながら現在の日本の働き方と、これからより多くの人がシフトしていく可能性のある「小商い」的な働き方を考えさせている点。
・筆者の渡邉さん自身のキャリアの面白さ。大学へ行った経緯、そこから独立する流れ、田舎に店を持つということ、酵母を極めて行く様子など全てが面白い。
このような点が、まさに私にとってはぴったりでした。
田舎のパン屋さんがマルクス主義を語る本は、世界を探してもこの1冊くらいなもんでしょう(笑)この人天才すぎる。なにより、ご自身のさまざまな経験と過去の偉大な思想とを織り交ぜて、これからの暮らし方を考えさせる内容は非常に興味深いです!
田舎暮らし、シンプルな生き方、新しい働き方を模索している方にはとってもオススメの1冊です。
ここからは、この本から感じて、自分が改めて考えたことを書いてみました。
必要なだけ働く。必要なだけの利潤を得る。そして本当に必要な時間を取る。
今回読んでいて全くもってそうだな〜と思ったことの1つが、「本当にその利潤追求って必要なの?」という視点です。この作中では
・利潤は生産規模を拡大して資本を増やしていくためでしかなく、同じ規模で経営していくのに利潤は必要がないということを述べている
・マルクスが労働時間を短くすることが資本主義の未来の社会を築きあげる条件になることに言及している。ということに触れつつも、実際にはそうできていないという事実がある。
このようなポイントに言及していて、いわば資本主義の社会の中で働かされすぎていることに気付くし、本来必要な時間の使い方ができていないのではないか?と考えさせられます。
雇われて働いている場合、いわゆる「サラリーマンだから仕方ない。」、「上がそうい言うから、やるしかない」という状況になることもわかります。私も会社員だったし、働けば働くほど良いと思っていました。
けど本当にそうなんですかね?
もちろん自分で稼ぐことってそんな簡単ではないけど、だからといって仕方ないって思考停止になって一生頑張り続けるのって結構しんどいですよね。
そこで、この本で最高に印象に残った一言。
今の時代は、ひとりひとりが自前の「生産手段」を取り戻すことが、有効な策になるのではないかと思う。
まさに小商いの発想でした。
会社勤めで、残業ひゃっふー!で働くのってあくまでここ最近の働き方なだけであって、別に当たり前というわけではないです。小さく稼ぐ手段を持って、ミニマムライフを実現するのも一つの手段になり得ます。
まあ南アに住んでる主婦の私が言うと猛烈に説得力がないわけなのですが(笑)、日本に帰った時にこうした発想で働き方を作れるように、今できることをコツコツやっておくことが大事だな・・・という視点ですので悪しからず!
小さく育てて、極めること。
前述のスタンスに加えて、別の視点ですがこれが上手くいっている秘訣だなと感じさせられたのが、小さいけれど極めているという姿です。
タルマーリーというパン屋さんを経営している筆者。酒種で仕込むパンというとっても珍しいものを扱っているのですが、天然酵母でできるように研究に研究重ね、たくさん失敗し、けどあきらめず・・・値段も決して安くはないけど、それでも愛されるパン屋さんになっているという姿はすごく模範的な姿に感じられました。
小商いをするときに大切なのって、きっと小さくだけどめっちゃ深くというバランス感なんじゃないかなと思うのでした。自分がこれからの生き方を作って行く中で、このバランス感覚は身につけたいですね^^
そんなわけで、今はまだまだ勉強中だけど・・・こうした感覚を磨いて、日本に帰るまでの種まきを続けていきます♪
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