凡人、南アフリカへゆく!

新婚早々旦那、南アフリカへ転勤!長男生まれてハチャメチャ度アップの南ア生活・ライフハックブログ。

アパルトヘイトを知る 〜遠い夜明け〜

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昨日までひきこもり続けて5日間。

時差ボケも解消されたところで・・・昨日はちょっと真剣に

インプットタイム!

 

遠い夜明け

(原題 CRY FREEDOM)

という、アパルトヘイト時代におきた実話を元にした映画を見ました。

 

 

 

こちら!

 

 

概要を説明するのが下手なのでちょこっと引用ですが、

原作の『遠い夜明け』(Cry Freedom)は、アパルトヘイト政権下の南アフリカ共和国で殺害された最も著名な黒人解放活動家スティーヴ・ビコと南アフリカ共和国の有力紙デイリー・ディスパッチ紙の白人記者ドナルド・ウッズとの交友をベースに書かれている。ウッズは警察の監視下で密かにスティーヴ・ビコの死について調査し、それは南アフリカ共和国から亡命後出版された。 

遠い夜明け - Wikipedia

 

この原作を元に作られた映画なのです。

しかもすごいのが、まだアパルトヘイト時代が続いていたタイミングで

この映画を放映したこと。

 

南アでも公開されたものの、白人右翼による映画館の爆破事件等が

相次いだそうです。

 

映画の中では、

 

・不法居住、不法就労を理不尽な形で弾圧、残虐な殺害

・警察ぐるみで、平等を主張する黒人を陥れる行為と虚偽の報道

・白人でも反アパルトヘイト派に強い弾圧

・裁判なしで拘束し、獄中で不当な拷問によって至らしめる死

 

など、とても信じがたい状況が映し出されてました。

劇中でビコが死に、好意にしていた白人のウッズは保安警察にマークされ

最後にはイギリスへ亡命しこの作品を残します。

 

白人は、この国を開拓してきたのは自分たちだと主張し、

黒人たちは白人が来る前はここにも素敵な文化があったが破壊され、

国土を奪われたと訴える。

 

どちらの主張も、当人たちにとっては紛れも無い真実です。

(真実は解釈ですからねー。)

 

ですが白人が支配する形になり、本当に卑劣な差別と権力、暴力で

抑圧してきたことは大きな問題です。

 

そんな状況にも関わらず、映画に描かれた黒人指導者である

スティーヴ・ビコは、白と黒の優劣をつけるのではなく、

自分たちの人間性を高めて劣等感を克服する必要があると言ってて

白人をやっつけようとは絶対に主張しないんですよね。

 

ほんとーに、ほんとーに凄い人だったんだと感じました。

(これは後のマンデラ大統領も同じですね。)

 

アパルトヘイトの時代を生きてきた人がまだまだたくさんいる

複雑な南ア社会、第三者の私たちが何かをとやかく言うことは難しいけど

ちゃんとこれまでの系譜を知らなければ見えないことがあると

再認識したのでした。

 

ううむ。土曜の朝から若干どんよりですが、初めての休日!!!
エンジョイします。

(なんか、旦那仕事行くとかいってるけどね・・・ちーん)